”日高市にミュージアムを”と題した本計画の発端となった高麗神社宮司による提言の序文。
「この街には何もない」少し前まで日本各地で頻繁に使われたご当地によせる住民の言葉である。もちろん日本人らしい謙遜もあろうが、地方創生ブームの影響からか近年聞かなくなったのは良いことだ。
何もないとは”荒漠たる原野”のことだろう。それでもなお無いものはある。もちろん近隣市町村で補えるものならそれでも良いし、市民サービスに属することなら、行政は市民の声を取り入れやすいだろう。一方で生活に直接必要なものではなく、近隣市町村に頼ることもできないが必要に思えるものがある。
それは、日高市そのものの紹介である。